サービスエンジニアやフィールドエンジニアは良く「将来性が無い職業」と言われることが多いようですが、個人的には逆に「将来性抜群の職業」だと思っています。
ものづくりの最終フェーズを担うサービスエンジニアを経験しておくことによって、その先の設計や評価、開発業務にものすごく活きてきます!
そこで今回は具体的にどういった部分が「将来性がある職業」なのか、その先に繋げるための「スキルアップ」に必要なポイントを解説していきたいと思います!
・ スキルアップする為に押さえておきたい3つのポイント
目次
ものづくりを学ぶならまずは現場からが鉄則!
ものづくりは基本的に、機器の開発を行い販売をしてメンテンナンスをするまでが一連の流れとなっています。
①:世の中に無い (もしくは類似した機器) の製品開発
②:開発した試作品のスペック確認
③:スペックデータを基に図面に落とし込み設計
④:市場に出しても問題無いか評価・実験
⑤:市場に出た機器のメンテナンス・管理
簡単に書き出してみましたが、サービスエンジニアはものづくり工程の中で機器を管理する最終フェーズを担う業務を担当します。
エンジニアになる為に必要なことはまず、「現場を良く知っておく」という点だと個人的には思っています。
どんなに会社内で素晴らしい機器を開発・設計できたとしても、実際に機器を扱う現場で不満が多発してしまったら元も子もありません。
しかし、サービスエンジニアという職業はその「現場の声」というのを直接聞いたり、機器に触れて感じることができるので、ものづくりの中でもかなり重要な立場にあると言えます!
では、将来を見据えてなにを意識した方が良いのか、スキルアップに必要なポイントはなにか次に解説をしていきたいと思います!
スキルアップをする為に押さえておきたいポイントを紹介!
サービスエンジニアは機器のメンテンナンスを行うので、ものづくり工程のなかで重要なポジションにいるということを説明してきました。
ここからは実際に、スキルアップを意識するときに押さえておきたいポイントをいくつか解説していきたいと思います!
①:機器の構造を把握しながらメンテナンスをする
メンテンナンスをする時に意識してもらいたいことは、「触れながら機器の構造を把握する」ということです!
・ ただ黙々とメンテナンスを行う
・ 「なぜ」を考えてないので、作業から仕事へ昇華しない
・ 構造把握の意識が足らないので結果、メンテナンスに時間がかかる
これではスキルアップをするにも、結局のところ作業のルーティンのままで終わってしまい自身のスキルアップは見込めないと思います。
では反対に、良い例はこちらになります。
・ 構造を把握しながらメンテナンスを行う
・ 「なぜこうなったのか」を常に考えておく
・ 2回目以降、同じメンテナンスの作業スピードが格段にあがる
なにごともそうですが、「考えて作業をする」ということはスキルアップには非常に重要なポイントです!
慣れるまではメンテナンスをしながら構造把握、という流れは難しいですが回数をこなしていけば徐々にスピードアップできます!
「構造の把握」を意識するのとしないのとでは、今後のエンジニアとしての伸びに大きく影響してくるのでしっかりと押さえておきましょう!!
②:設計者の意図を汲み取る
メンテナンスをしている中で良くあるのが、「なぜこういう構造設計をした?」など疑問が多々出てくることがあります。
「このビスはなんでここについている?」など、ささいな疑問は必ず自分のなかに出てきます。
そしてそういった疑問には必ず「設計者の意図」が存在しています。
メンテナンスがやりにくいと思ったり、疑問に思うことがあればその疑問点を設計者にぶつけてみてください。
大体は納得できる回答が返ってくるはずです!なかには、どういうことだ…?と考えさせられる時もありますが。(笑)
自分で疑問を出して、回答と答え合わせをしていけば自然と設計者の考えが分かるようになってきて、エンジニアとして技術力は向上していきます!
サービスエンジニアやフィールドエンジニアの中でここまで意識してメンテナンスをしている方は少ないので、周りと一歩差を付けたい!思っている方はこのポイントを押さえておきましょう!!
③:「自分だったら」を考えフィードバックする
ある程度慣れてきた段階では、「自分だったらこうする」と設計思考を意識しながらメンテナンスをしてみましょう!
そして自分が考えている「設計思考」を、機器を設計したエンジニアにフィードバックしてあげてみてください。
デスクワークで考えている人では思いつかない発想や、思わぬ角度からの指摘で驚くことがあるはずです!
僕自身、サービスエンジニアでメンテナンスをしていた時はかなりの頻度で設計者に「自分だったらこうするけど、なぜこうなっているのか」を問い合わせていました!
そういったことを繰り返していくうちに、現場で機器をメンテナンスする技術力と設計者としての技術力の2つを同時に養うことができるんです!!
スキルアップにはとても重要なポイントになっているので、「自分だったら」をぜひ意識してメンテナンスを行ってみてくださいね!
まとめ
サービスエンジニアの将来性の有無やスキルアップにする為に押さえておきたいポイントを解説させてもらいました!内容をまとめると、
・ なにをおいても、ものづくりは現場が大切
・ 常に考えながらメンテナンスをして、設計者思考を養う
サービスエンジニアを経験しておくと、設計者や開発者になったときに「とても強いエンジニア」になることができます!
技術力のスキルアップを目指して、常に考えてメンテンナスをしてみてくださいね!