テストエンジニアと言えば「激務」という印象を持っている方は多いのではないでしょうか。
インターネットで調べると「激務で休む暇がない」や「仕事量の割にやりがいがない」など様々な意見を目にしますが実際にところは働いたことのある人でないと真相は分かりませんよね?
そこで今回はテストエンジニアとして従事したことのある、僕の実体験から本当に激務なのかどうかや、激務と言われてしまっている理由について解説していきたいと思います!
・ 仕事内容から見て、年中忙しいのかどうか
目次
テストエンジニアが激務と言われている3つの理由
テストエンジニアは世間では「激務」という認識が根付いている状況で、本当にその仕事内容は激務なのかどうか気になる方もいらっしゃるかと思います。
そこで実際にテストエンジニアとして従事していたこともある僕の実体験を基に、テストエンジニアが「激務」と言われている理由を推測の範囲内で解説していきたいと思います。
①:タイトなスケジュールになる場合がある
テストエンジニアはスケジュールがタイトになる時とそうでないときの差がかなりあるお仕事です。
タイトなスケジュールの時の印象から、テストエンジニアは「激務」であると世間から認識されてしまっているのだと思います。
しかしあくまでスケジュールの話なので、初めのうちは難しいことかもしれませんが慣れてくれば自分で無理ないスケジュールを立てて業務をすることも当然可能です。
一概に「スケジュールがタイトだからテストエンジニアは激務なんだ…」と勘違いしないようにしましょう!
どの仕事にも当てはまりますが慣れないうちや、仕事を始めたばかりのころは時間に追われて仕事をする方がほとんどだと思います。
テストエンジニアはその時間に追われるという部分が顕著に浮彫になりがちなので、激務なのかな?と思われています。
自分のペースが分かってくれば、そこまで時間に追われることもなく仕事を進めることができるのでまずは場数を踏んで慣れるよう意識してみましょう!きっとテストエンジニアは激務なんだ、なんて思うことは無いと思いますよ!
②:テスト以外に調整業務を平行しなければならない
テストエンジニアはメインのテスト業務以外にも、外部部署やテスト委託先との連携が必要となる場合もありその調整業務の影響で激務だと言われているのではないかと思います。
自分たちだけでテスト(実験・評価)を行えない時に、外部へ委託する為に依頼をすること。
テストを行う背景や目的、スケジュールを共有しながら進める必要がある為、外部調整をする専門のエンジニアがいることもある。
実際に僕もテストエンジニアとして働いていた時は、この調整業務で時間を取られてしまうことは多々ありました。
上記にも書いてありますが、外部機関と調整をしながら自分の抱えているテストをすることはあまりにも時間が掛かり、工数の面から見ても効率はあまり良くありません。
基本的には外部と調整をして進めることを専門としたテストエンジニアがいて、テスト業務を平行して進めることになるかと思います。
ただし外部機関と調整をするエンジニアは、自分たちが行っているテストを1から説明しなければならないので、エンジニアとしてある程度の熟練度は必要となるかと思います。
問題が発生したときにすぐに原因解明ができたり、復旧手順を説明する場面も多いのでテストエンジニアになったばかりの方はこの調整業務をすることはないと思います。
メインのテストと調整業務は別々のエンジニアが平行して進めていくことが多いので、激務と感じることも多くないですよ!
③:下位工程の職種という先入観の影響
これはあくまで僕個人の推測が大きく占める理由となりますが、ものづくりの上流工程のなかでテストエンジニアは下位に位置していることが影響しているのではないかと思っています。
①:新しい製品の企画立案・開発
②:製品の設計・試作
③:製品のテスト・スペック確認
上流工程のなかでもテストエンジニアは開発・設計の受け皿のような立ち位置で仕事をすることになります。
この事を認識している方々からテストエンジニアは「激務なのではないか」と言われている可能性が高いです。しかし実際はそんなこともなく、むしろ開発・設計のほうが多忙だと思っています。
テストエンジニアは信頼性を保証・確保する為、扱う製品の数が多く手が回らないということもありますが、イレギュラーな対応を求められることも少ないので気持ち的な面だと気負いすることなく仕事ができると思います。
開発・設計より下位の立ち位置だから激務、という先入観を除けばテストエンジニアのイメージは払拭できるのではないかと考えています!
1年通して毎日忙しい訳ではない!
激務というと365日すべて忙しく、家にも帰れないということがまず連想されますがそういった意味で考えると、テストエンジニアは決して激務ではありません!
業界にもよりますが、むしろ1年を通してコンスタンスにテスト依頼が入ってくれば極端に忙しくなったと感じることも少ないです。
僕がテストエンジニアとして従事していた時も時折、数が増えてスケジュールがタイトになるということはありましたが、忙しいと感じるのはその時くらいで後は比較的楽に仕事を進められていました。
「この業界は忙しくない!」などはありませんが、テストエンジニアは適度に仕事が入ってきて要領も掴みやすいので、プライベートの予定も立てやすいと思います!
まずはテストエンジニアとして、要領を掴むことを意識してみれば激務と感じることも少ないと思いますよ!
まとめ
今回はテストエンジニアが「激務」と言われている理由についていくつか例を挙げて解説させていただきました。
スケジュールや先入観の思い込みからの影響が大きいものだと本記事で理解していただけたのではないのでしょうか。内容をまとめると、
・ 「下位工程だから」という先入観の影響もある
・ 業務スケジュールはプライベートと分けやすいので、激務と呼べない
インターネットにある情報でテストエンジニアは「激務」だと思われがちですが、実際はそんなこともなく計画性を持って進められる仕事です!
この記事を機に、テストエンジニアを目指して技術力を磨いてみてはいかがでしょうか!