テストエンジニアはきつくて辛い?単純と言われている3つの理由を解説!

木製のミニチュア人形が悩んでいる エンジニア

テストエンジニアはよく「きつい」や「辛い」仕事だと世間から言われているのをご存じでしょうか。
色々と調べると、テストエンジニアは単純作業でやりがいないということから、こういった否定的な意見が多く発せられています。

ですが、実際のところは「本当にテストエンジニアってきつくて辛いの?」と思う方も多くいらっしゃるかと思います。

そこで今回は、過去にテストエンジニアとして従事したこともある僕の実体験を基にテストエンジニアは「きつくて辛い仕事」なのか解説していきたいと思います!

・ テストエンジニアは本当に「きつくて辛い」のかどうか
・ 単純と言われている3つの理由
この記事を読むと分かること

テストエンジニア成りたての時期は辛いと思うこともある

悩んでいる様子のミニチュア人形

テストエンジニアになったばかり、つまり転職したばかりの方就職をしてテストエンジニアの部署に配属された方は「きつくて辛い」と思うことが多々あると思います。

テストエンジニアと立ち位置

製品の企画・立案

   ↓

立案をもとに開発・設計

   ↓

依頼を確認して製品をテストする

なぜかと言うと、テストエンジニアは自分のペースで仕事量を決めることができないという点が大きいと思います。

テストエンジニアは依頼者である、開発・設計部署のエンジニアから「こういうスペックを確認したい!」という依頼があって初めて仕事が始まります。
開発・設計部署のエンジニアからの突発的な依頼もくることもあるので、テストエンジニア成りたての方だとペースが掴めず大変だと感じることも多くあるかもしれません。

しかし、ある程度テストだったり仕事のペースが分かってくると「きつくて辛い」から「面白い」という感覚に変化していきます。

テストエンジニアの良い所は、自分の目で不具合現象を見てその場で確認できるという点です。機械が好きな方であればその変化が起きる瞬間というのはいつ見ても飽きませんし、楽しいと感じることもあります。
むしろテスト前から「これは故障が起きるかも…」と開発・設計エンジニアより先に察知できることも可能です。

場数を踏む前はどんな仕事でもそうですが、「きつくて辛い」と感じてしまいがちですがそこを乗り越えるとテストエンジニアは他の仕事に比べ物にならないくらい「楽しい仕事」に変化しますよ!!

テストエンジニア職が単純と言われている3つの理由

マンネリと書かれている黒板をハンマーで叩く様子

テストエンジニアの仕事が単純と言われていることは、過去に従事していた僕にとってとても心苦しいところでもありますが、世間からそういう認識になっていることも事実です。

そこでこれから「テストエンジニアという仕事は単純」と言われてしまう理由を僕の実体験を基にいくつか解説していきたいと思います。

①:テストという繰り返し作業が多い

テストエンジニアが単純と言われている理由でもっとも大きく影響しているのが「テストという仕事が繰り返しに感じる」という点ではないでしょうか。

たしかにこの点に関しては僕も「テストは単純だ」と感じたことは多々あります。それは慣れてくればくるほど単純であると感じやすくなります。

しかし「テストは単純だ」と感じてしまうエンジニアだと、まだまだ半人前であると僕自身含め思っています。
テストという仕事だけ見れば決まったことをして結果を確認して終了となりますが、この中で自分しかできないポイントを見出したことはありますか?

例えば、「テストのセットアップ時間は誰よりも正確且つ一番早くできる!」「いつものテストにプラスアルファ加えたら精度がグッと上がった!」など、日頃から単純ゆえに見落としがちなテストを極めれば、テストエンジニアとして周りから一目置かれる存在になります。

仕事だけ聞いてしまうと単純に思われがちですが、ほんの少し自分の意思を乗せることで劇的に変化します!そういった変化を楽しめばテストエンジニアが単純だなんて思わなくなりますよ!!

②:依頼を受けて行う「受託仕事」が多い

ノートとペンが置いてある

先ほども述べましたが、テストエンジニアは開発・設計エンジニアから依頼を受けて仕事を進めることが多く僕はこれを「受託仕事」と呼んでいます。

受託仕事とは

仕事をただ待ち続けていて、依頼が入った時だけ稼働して受動的な環境下で仕事をすること。

僕が過去にテストエンジニアとして従事していたころ、この受託仕事を行う傍ら時間を見つけて「検証テスト」を行うことを意識していました。
たしかに受託仕事ばかりだと、慣れたテストであれば頭を使うことも無く流れで仕事を進めることができます。
それだと世間のいう「テストエンジニアは単純」と思われてしまうのも納得です。
僕自身この受託仕事ばかりだと飽きてしまうのが目に見えていたので、時間を見つけて気になったテストの「検証」を積極的にするようにしていました!

これは決して自己満足で行っていた訳ではなく、しっかりとエビデンスを残しておけば開発・設計エンジニアからの質問に対して付加価値として答えることができます。

同時に信頼性の高さや自身のスキルアップにもつながることあるのでやってみる価値は十分にあると思います!ぜひ受託仕事だけでなく自らテストを行う動くことをおすすめします!

③:仕事の流れがワンパターン

空を背景にピースを組み合わせている

これはテストエンジニアの仕事にイレギュラー対応が少ないことを意味していると思っています。

テストエンジニアの仕事の流れ

①:テストの依頼を受ける

②:依頼をもとに適したテストを選定

③:全体のスケジュールを計画

④:テストを実行

⑤:結果をもとにレポートを作成

上記に書いた流れがテストエンジニアの一般的な仕事の流れだと思います。
一見「やること多いな~」と思うかもしれませんが、テストの依頼を受けて実行しレポート作成という流れになっていて覚えてくれば手短に仕事を進めることができます。

ただどの仕事でもある程度ルーティン化していることあるので、テストエンジニアだけが単純と言えるかと言われればそうではないと思っています!
むしろ、イレギュラー対応が少ない中で仕事ができるのはとても強みで自身にとっても気持ちを楽にしながらできるのではないでしょうか。

まとめ

今回はテストエンジニアが本当に「きつくて辛い」仕事なのかどうかを、僕の実体験をもとに解説させていただきました!単純な仕事と思われがちですが、価値を見出せば単純なんて感じないと分かっていただけたのではないでしょうか。内容をまとめると、

・ テストエンジニア成りたては「きつくて辛い」と感じることもある
・ 日々の仕事にプラスアルファを加えると劇的に変化してくる
・ 時間を見つけて自発的に「検証テスト」を実施すると良い
日々の仕事内容が単純だと感じている方は、なにか一つでも自分の考えを加えてあげるだけで周囲含めて変化が起きることもあるので、プラスアルファの精神を意識してみてくださいね!